IHクッキングヒーターの交換を自分で!20年使ったIHを50,925円で取り替えた体験談

家を建ててから、もうすぐ20年。家のあちこちで設備の劣化が気になるようになってきました。
なかでも困り始めたのが、毎日使っているIHクッキングヒーターです。火力調節のスイッチを押しても反応しなかったり、何度か押してようやく反応したり。たまに電源が入らないこともありました。しばらくするとまた使えるようになるのですが、「ある日突然、完全に動かなくなったら困るな」と思い、買い替えを考え始めました。
最初は業者さんに交換をお願いするつもりでした。ところが調べていくうちに、「わが家の場合は、自分でも交換できるのでは?」と気づきます。
そして2025年10月11日。約20年使った日立のIHから、パナソニックのIHクッキングヒーター「KZ-L32AST」へ、平日の仕事休みに、女性の私が一人で取り替えました。本体の購入価格は50,925円、工事費は0円です。
この記事では、(1)最初に業者さんに見積もりを取ったときの金額、(2)自分で交換できると分かった理由、(3)実際に取り替えた様子、(4)かかった費用、(5)交換から約11か月使った今の感想、そして(6)自分で交換できるIHとできないIHの見分け方をまとめます。
この記事の結論
- 約20年使った日立のビルトインIH → パナソニック「KZ-L32AST」へ自分で交換
- かかったのは本体代50,925円のみ(工事費0円)。最初に業者さんに見積もってもらったときは工事費込みで92,800円でしたが、そちらはもっと機能の多い機種での見積もりなので、単純な比較はできません
- 交換から約11か月、今のところ不具合なし
- ただし自分で交換できるのは「電源プラグをコンセントに挿すタイプ」のIHだけです。「配線に直接つないである(直結式)」IHの取り替えは電気工事士の資格が必要で、資格のない人が作業すると法律違反・火災の危険があります(見分け方は記事の中ほどで説明します)
※上記リンクは広告(アフィリエイト)を含みます。価格は購入時のものです。最新の販売価格は各ショップでご確認ください。
※この記事は個人の体験の記録です。同じようにすればうまくいくと保証するものではありません。IHの交換は、必ずお使いの機種・新しい機種それぞれの説明書を確認して、ご自身の責任で行ってください。少しでも不安があれば業者さんに依頼してください。
約20年使っていた日立のビルトインIH

こちらが、約20年間使ってきた日立製のビルトインIHクッキングヒーターです。
- メーカー:日立
- 設置時期:新築時(約20年前)から
- 電源:単相200V(IH専用のコンセントあり)
- 接続方法:電源プラグを専用コンセントに挿すタイプでした
ここが今回いちばん大事なポイントでした。わが家のIHは、新築時からIH専用のコンセントがコンロ下の収納の奥にあり、本体から出ている電源プラグをそこに挿して使うタイプでした。つまり、配線工事なしで使えていたということです。
※型番の調べ方:本体を手前に少し引き出すと側面や底面にラベルがあります。無理に引き出さず、取扱説明書や保証書、購入時の書類でも確認できます。
こんな症状が出て、買い替えを決めました
最近の日立IHは、こんな状態でした。
- 火力調節のスイッチを押しても反応しない
- 何度か押して、ようやく反応する
- たまに電源そのものが入らない
- しばらく時間をおくと、また使えるようになる
「まだ使えるかな」と思うこともありましたが、毎日のように使うものです。完全に壊れてから慌てて交換するより、まだ動いているうちに交換することにしました。
最初は業者さんに頼むつもりでした(見積もりは工事費込みで92,800円)
IHの調子が悪くなって、最初は当然のように業者さんへの依頼を考えました。ネットで工事費込みの相場を調べると、10万円くらいあればできそうです。
そこで、くらしのマーケットで業者さんに問い合わせて見積もりを取りました。そのときの見積もりが残っていました。
- 機種:パナソニック「KZ-K32EST」
- 内容:本体+取り付け工事込み
- 金額:92,800円

当初考えていた10万円以内には収まっていたので、「これくらいならお願いしようかな」と思っていました。
※このとき見積もってもらった「KZ-K32EST」は、あとで自分で買った「KZ-L32AST」よりも機能の多い機種です。同じ機種で見積もってもらったわけではないので、この92,800円と、あとで出てくる本体代50,925円を、そのまま「差額=DIYで浮いたお金」と比べることはできません。
※IH交換の費用は、機種・工事内容・地域・時期・キャンペーンの有無で変わります。業者さんに頼む場合は、1社だけでなく複数社から相見積もりを取ることをおすすめします。
調べるうちに「本体だけ買えば、もっと安い」と気づきました
せっかく買い替えるならと、IHについて調べているうちに、こう思うようになりました。
「わが家には、もっとシンプルな機種でも十分なのでは?」
高機能なIHはもちろん魅力的です。でも、実際に使っている方の情報を見ると、必要最低限の機能でも、普段の料理には困らず使えているようです。わが家がIHに求めるものを考えても、「たくさん機能がなくても、毎日の料理が普通にできれば十分」という結論になりました。
そこで、購入金額を抑えられて、わが家に必要な機能を備えた機種を探し、最終的に選んだのがパナソニックのIHクッキングヒーター「KZ-L32AST」です。
- 2口IH+ラジエントヒーター+グリル(両面焼き・水なし)
- トッププレート幅:60cm
- 電源:単相200V・30A、電源コード+プラグでコンセントに挿すタイプ
- 2025年10月に購入、価格は50,925円(本体のみ)

先ほども書いたとおり、最初に見積もってもらった「KZ-K32EST」は、今回買った「KZ-L32AST」より機能の多い機種です。しかも見積もりは工事費込み、実際に買ったのは本体のみ。条件がそろっていないので、「DIYで◯万円安くなった」という比べ方はできません。
わが家の場合をあらためて整理すると、
- 当初の予算:約10万円
- 上位の機種を工事込みで頼んだときの見積もり:92,800円(KZ-K32EST)
- シンプルな機種を選んで本体だけ自分で買ったとき:50,925円(KZ-L32AST)
という結果でした。差が出たのは「自分で交換したから」だけではなく、「機種のグレードを下げたから」でもあります。それでも、当初考えていた予算の半分ほどでIHを新しくできたのは、わが家にとってはありがたいことでした。
※価格は変動します。購入時は各ショップで最新の価格・在庫をご確認ください。
【いちばん大事】自分で交換できるIHと、できないIH
ここまで「自分で交換した」と書いてきましたが、IHの交換は、どんなタイプでも自分でできるわけではありません。 わが家でできたのは、電源が「プラグを挿すだけ」のタイプだったからです。
ここを間違えると法律違反や火災につながるので、いちばん大事なところとして説明します。
自分で交換できる可能性があるタイプ:電源プラグをコンセントに挿している
わが家のように、本体の電源プラグが、コンロ下の収納などにあるIH専用コンセントに挿してあるだけの場合。この場合、古いIHはプラグを抜いて外し、新しいIHはプラグを挿すだけです。コンセントより先(家側の配線)には手を触れません。プラグをコンセントに抜き差しする作業は、電気工事士法でいう「電気工事」にはあたらない(資格が不要な作業)ので、資格がなくても交換できます。
参考:経済産業省「電気工事の安全」。差込み接続器(コンセント)にコード・プラグを接続する作業などは、資格が不要な「軽微な工事」として電気工事から除かれています。
※プラグを抜き差しするだけでも、感電やケガを防ぐために、作業前に必ずキッチンのブレーカーを落としてください。
自分で交換してはいけないタイプ:配線に直接つないである(直結式)
本体の裏で、電線を直接つないであるタイプです(「結線してある」といいます)。古いビルトインIHにはこの直結式が多くあります。この配線をつないだり外したりする作業は、「電気工事士」という国家資格を持った人でないと行ってはいけないと、法律(電気工事士法)で決められています。
資格のない人が作業すると、
- 法律違反になります。
- 火災・感電の危険があります。 200Vは電圧が高く、つなぎ方が不十分だと発熱し、コードや壁の中から出火することがあります。しかも不具合は後から出ることがあります。
参考:日立「IHクッキングヒーターを設置するためには、どのような電気工事が必要ですか?」。200V専用回路の設置、アース(D種接地)工事、専用コンセントの新設などが挙げられており、これらは電気工事士による工事です。判断に迷うときは、お住まいの地域の電気工事店にご相談ください。
見分け方
- 今のIHを買ったとき、または前回交換したときに「電気工事」があったか(あったなら直結式の可能性)
- 説明書やカタログに「コンセント」「電源プラグ」と書いてあるか、「直結」と書いてあるか
- 本体を手前に少し引き出して、裏側にプラグとコンセントがあるか、電線が直接つないであるか
少しでも分からない・不安なら、業者さんに頼んでください。 ここは自分でがんばるところではありません。
約20年使った日立のIHを取り外します
ここからは、わが家(プラグ式)で実際に取り替えた作業の記録です。
ブレーカーを落として、固定を外す
作業を始める前に、まずキッチンのブレーカーを落としました。
わが家の古い日立IHの場合は、
- グリルとサイドカバーを外す
- 見えてくるネジをドライバーで外す
- 排気パネルを外す
- 本体を固定している金具とネジを外す
- 本体を持ち上げる前に、電源プラグをコンセントから抜く

これで、本体を取り外す準備ができました。

この写真のように、わが家のIHは太い電源プラグを専用コンセントに挿してあるだけでした。ここが「自分で交換できるかどうか」の分かれ目です。
※取り外し方は機種によって違います。ここで紹介しているのは、わが家のIHを交換したときの手順です。実際に交換する場合は、お使いの機種の説明書を必ず確認してください。
いよいよIH本体を持ち上げます
固定していた金具やネジをすべて外したら、本体を取り出します。わが家のIHは、まず本体を少し奥へ押し込み、排気口部分に指をかけて奥側を引き上げて、少し浮いたところで手を本体のサイドに持ち替えて、持ち上げるようにして取り出しました。
そして、ここで今回いちばん大変なことが判明します。
いちばん大変だったのは「重さ」でした
IH本体、思っていたよりずっと重いです。
新しいKZ-L32ASTの本体質量は約15kg。古い日立のIHも、同じくらいの重さがありました。持ち上げてみて初めて、「これは一人だと結構大変かも……」と実感しました。
幸い、あらかじめコンロ横の作業台を空っぽにしておいたので、持ち上げた古いIHをそのまま一気に隣の作業台へ移すことができました。
女性の私一人でも取り外せましたが、決して「一人でも簡単!」とは言えません。
これから交換する方は、できれば二人で作業することをおすすめします。 特に力に自信がない方は無理をせず、業者さんにお願いするほうが安心です。
IHを外したら、約20年分の汚れが……

古いIHを作業台へ移してキッチンを見ると……かなり汚れていました。ふちにはサビも出ています。
ここを掃除できるのは、IHを取り外したときくらいです。せっかくの機会なので、新しいIHを取り付ける前にきれいに掃除しました。
新しいパナソニックのIHを取り付けます
きれいになったら、新しいIHを取り付けます。新しいIHも重いので、なんとか作業台まで運び、設置を始めました。
- 電源プラグを開口部の下へ垂らす
- IH本体の手前側から開口部へ入れ、奥側を下ろして収める
- 左右のサイドパネルを取り付けてネジで固定
- グリルを入れる
- コンロ全体の位置を調整し、グリル上部の固定金具をネジ止め
- 後ろ側もネジで固定して、本体が動かないようにする
- 吸気口カバーと排気カバーを取り付ける
- 既存のコンセントにプラグを差し込む

ちゃんと収まりました。
ブレーカーを上げて、動作確認
取り付けが終わったら、動作確認です。落としていたブレーカーを上げて、IHの電源をオン。ちゃんと電源が入りました。
本当に加熱できるのか確認したくて、鍋に水を入れてお湯を沸かしてみると……ちゃんと沸きました。

一人で重いIHを持ち上げて、古いものを外して、新しいものを設置して。最後にお湯が沸いたのを見たときは、かなり達成感がありました。
自分で交換して、実際にかかった費用
- パナソニック KZ-L32AST 本体代:50,925円
- 工事費:0円
- 合計:50,925円(2025年10月時点)
最初は業者さんにお願いするつもりで調べ始めたので、本体代だけで交換できたのは家計的にも助かりました。
ただし、これは「誰でもIHを5万円で交換できる」という意味ではありません。
- IH本体の価格は機種によって大きく違います
- 既存のコンセントが使えない場合や、電気工事が必要な場合(直結式など)は別途費用がかかります
- 本体は約15kgと重いので、安全に持ち上げられない方は無理をしないでください
自分で交換する? 業者にお願いする?
実際にやってみた私の結論は、「条件が合えば自分で交換する選択肢もある。でも、全員にはすすめない」です。
自分で交換できる可能性があるのは、次のすべてに当てはまる場合です。
- すでにビルトインIHを使っている
- 電源がプラグ式で、既存のコンセントをそのまま使える(配線工事が不要)
- 新しいIHの電圧・電流・コンセント形状が、今と同じ
- 新しいIHの幅(60cm/75cm)が今のIHと同じで、同じ場所に収まると確認できている
- 設置説明書を読んで、自分で作業できそう
- 約15kgのIHを安全に持ち上げられる(できれば二人)
次のような場合は、無理をせず業者さんに頼んでください。
- 配線に直接つないである(直結式)
- コンセントの位置や形状を変える必要がある
- 電圧(100V/200V)や電流(20A/30A)が今と違う
- 取り外し・設置に少しでも不安がある
- 本体を安全に持ち上げられない
私も実際にやってみて、「二人いればもっと楽だったな」と思いました。
業者さんに頼むなら、複数社で見積もりを
わたしが見積もりを取ったのは「くらしのマーケット」でしたが、複数のリフォーム会社をまとめて比較できるサービスもあります。IHやキッチンの工事は会社によって金額に差が出るので、1社だけで決めず、何社かで相見積もりを取って比べると安心です。
※上記のリンクは広告(アフィリエイト)を含みます。見積もりは無料ですが、依頼する会社によって金額・対応に差があるので、必ず複数社で相見積もりを取ってから決めてください。
交換から約11か月。使ってみた感想
交換したのは2025年10月11日。約11か月経った今も、問題なく使えています。

替えてよかったところ
- 鍋を置いたときの反応がいい
- スイッチをタッチしたときの反応がいい
古いIHでは「スイッチを押しても反応しない」ことがストレスでした。当たり前のことですが、毎日使うものなので、ちゃんと反応してくれるだけで快適です。
選ぶときに知っておきたいところ
- グリルは「両面焼き・水なし」タイプ。魚焼きの自動メニューはありますが、機能はシンプルです
- トッププレート幅は60cm。今75cmを使っている場合はサイズ確認が必要です
- 200Vタイプなので本体が重く、設置は一人だと大変です
高機能な機種と比べると装備は控えめですが、「毎日の料理が普通にできれば十分」というわが家には合っていました。
まとめ|20年使ったIHを50,925円で交換できました
約20年使った日立のビルトインIHから、パナソニック KZ-L32ASTへ交換したわが家。
最初は業者さんにお願いするつもりでしたが、調べてみると、わが家のIHは電源プラグをコンセントに挿すタイプで、既存のコンセントをそのまま使って本体だけ替えられると分かりました。そこで思い切って自分で交換。実際にかかった費用は本体代50,925円だけでした。
いちばん大変だったのは、とにかくIHが重かったことです。「プラグを抜いて入れ替えるだけだから簡単でしょ」と思っていましたが、そこだけは想像以上でした。それでも無事に交換できて、初めてお湯が沸いたときは本当に嬉しかったです。約11か月経った今も快適に使えています。
「そろそろ交換かな」と思っている方は、まず
- 今のIHの型番
- 電源がプラグ式か、直結式か
- 電圧・電流・コンセントの形状
- 今のIHの幅(60cm/75cm)
を確認して、自分の家ではどんな交換方法が選べるのか調べてみてください。直結式だったり、少しでも不安があれば業者さんへ。条件が合えば、本体を自分で購入して交換する方法も選択肢の一つになります。
自分でできることは自分で。配線がからむところは、資格を持ったプロに。わが家は、その線引きでやっています。
よくある質問
Q. IHクッキングヒーターの交換に資格は必要ですか?
A. 電源プラグをコンセントに挿すタイプの取り替えは、資格がなくてもできます(プラグの抜き差しは電気工事にあたりません)。一方、配線に直接つないである直結式の取り替えは、電気工事士の資格が必要です。無資格で作業すると法律違反になり、火災・感電の危険もあります。
Q. 本体はどこで買うのが安いですか?
A. 私はネット通販で本体のみを購入し、50,925円でした。価格は時期や店舗で変動するので、楽天市場とAmazonの両方で今の価格を見比べるのがおすすめです。工事費込みプランと、本体のみの価格+工事費を別々に見積もって比べると、総額が分かりやすくなります。
Q. 本体だけ買って、工事だけ業者に頼めますか?
A. できる場合もありますが、「本体持ち込みはお断り」という業者さんもいます。直結式の場合や、コンセント・配線の変更が必要な場合は、本体と工事をセットで頼むほうがトラブルが少ないです。
Q. 古いIHの処分はどうすればいいですか?
A. IHクッキングヒーターは家電リサイクル法の対象外で、多くの自治体で「粗大ごみ」として出せます。わが家の場合は不燃ごみの日に出したら回収されましたが、サイズの上限や出し方は自治体によって大きく違い、粗大ごみ扱いになる地域も多いので、必ずお住まいの地域のルールをご確認ください。業者さんに交換を頼む場合は、引き取ってもらえるか・別料金かを見積もり時に確認しておくと安心です。
※この記事は個人の体験と、調べた範囲で分かったことをまとめたものです。IHの交換や電気工事の要否について不安な点は、依頼先の業者さんや、お住まいの地域の電気工事店にご確認ください。作業は自己責任で行ってください。