階段とトイレに手すりを付けた体験談。費用と介護保険の住宅改修

以前の記事で、ベッド脇の手すりをレンタルした話を書きました。今回は、階段とトイレに手すりを取り付けた話です。こちらは自分たちでは付けないことにして、業者さんに頼みました。
最初は、自分でホームセンターのパーツを買って付けようと思いました
このブログはDIYの記事が中心なので、手すりも最初は「ホームセンターでパーツを買ってきて、自分で付けられるかな」と考えました。
でも、すぐに考え直しました。手すりは、つかんで体重がかかる場所です。素人が付けた手すりが、体重を支えきれずに外れて落ちたら、大きな事故になります。階段なら、転落につながります。
もう一つの理由は、介護保険の住宅改修です。手すりの取り付けは、20万円までの工事が保険の対象になります。自己負担が1割なら、20万円分の工事をしても、自己負担は最大2万円です。それなら、無理に自分で付けるより、安全のためにも業者さんに頼もうと決めました。
階段は「どこかしらつかまれる」ようにしたかった
母の家の階段は、手すりがない部分がありました。手すりを付けられる壁がない場所があり、そこだけ、つかまるところが途切れていたのです。
そこで、次のように考えました。
- 反対側の壁に、縦の手すりを付ける
- 手すりのない部分を越えたところに、外側に斜めの手すりを付ける
この2つがあれば、階段を上り下りするとき、必ずどこかの手すりにつかまれる状態になります。そう考えて、取り付けをお願いしました。


トイレは、座るときに「ゆっくり座れる」ように
トイレにも手すりを付けました。母の様子を見て、座るときにゆっくり座れる支えがあったほうがいいと感じたからです。
手すりの位置は、母が実際に動く流れを見ながら決めました。立つ、座る、向きを変える、という動きの中で、手を伸ばしたところにあるのが一番使いやすいからです。
形は、縦の棒と横の棒がつながったL字型にしました。座るときや立つときは、体が上下だけでなく前後にも動くからです。縦の棒で体を引き上げ、横の棒で前後の動きを支える、というイメージです。

実際に付けた手すり(型番)
どれも、手すりの太さが35mmの丸棒タイプです。業者さんが部材も用意してくれたので、型番は見積書で確認しました。同じものを探している方の参考になれば、と思い、書いておきます。
階段の縦の手すり
- 35φ AFSH ディンプル手すり L=800 DT35NB4(丸棒)
- AFSH 手すりブラケットエンド UB35E-S ×2(丸棒の上下を留める)
階段の外側の斜めの手すり
- L=900 DT35NB4(丸棒)
- ブラケットエンドL UB35TY-S ×2
- ブラケットベース付け用 NUB35B-S ×2
- 補強板 HBNB4 0.9m
トイレの手すり
- 35φ AFSH L型 縦600×横600 DT35NB4
- ブラケットエンド ×2
- ブラケットコーナー ×1
- 補強板 1.5m
「ディンプル」とは、握る面に細かいくぼみがある加工のことで、手が滑りにくくなっています。「補強板」は、壁に取り付けて、その上に手すりを固定するための板です(写真の茶色い板です)。手すりの重さと体重を、壁の広い範囲で受け止めるためのものです。体重がかかる手すりは、壁にしっかり固定できないと危ないので、必要な部材だと業者さんに教えてもらいました。
かかった費用
- トイレの手すり:32,735円
- 階段の手すり(縦):14,460円
- 階段の手すり(外側の斜め):25,125円
- 合計:72,320円
※他の工事も一緒に頼んだので、全体では別に諸費用がかかっています。上の金額は手すりの分だけです。
取り付けは、他の工事もあわせて1日で済みました。
介護保険の「住宅改修」を使いました
今回は、介護保険の住宅改修を使って設置しました。手すりの取り付けは、この制度の対象になる工事の一つです。
住宅改修では、20万円までの工事が保険の対象になります。上の72,320円は、保険を使う前の工事の総額で、この20万円の範囲に収まりました。我が家の場合は、1割負担でした。
制度の細かい条件は、お住まいの自治体や、その人の状況で変わります。自己負担の割合も人によって違うので、あくまで我が家の場合です。ご自身で調べるときは、工事の前に申請が必要という点に気をつけてください。工事を先にしてしまうと、使えなくなることがあります。詳しくは、担当のケアマネジャーさんか、市区町村の窓口に相談するのが確実です。
付けてみて
階段は、どこかしらつかまるところができたので、安心感が違う、と母は話していました。
トイレは、立ち座りのたびに「支えがある」と思えるだけで安心できる、という様子でした。手すりがそこにあるだけで気持ちが違う、というのは付けてみて初めて分かりました。
手すりを付けるときに気をつけたいこと
- 体重がかかる手すりは、自分で付けない。 外れたときの事故が大きいので、我が家は業者さんに頼みました。
- 付ける前に、本人の動きを見る。 立つ、座る、歩くときに、どこに手を出すのかは人によって違います。
- 補強板を入れてもらう。 壁に直接ビスを打つだけでは、体重をかけたときに危ないことがあります。
- 工事の前に、介護保険の申請をする。 先に工事をすると使えないことがあります。


